日本国内で認可されてる食品添加物
厚生労働大臣が指定した「指定添加物」、長年使用されてきた天然添加物として品目が決められている「既存添加物」のほかに、「天然香料」や「一般飲食物添加物」に分類されています。
日本の食品添加物の種類は、831種類(2023年10月現在)あります。
指定添加物
指定添加物は、食品衛生法第12条に基づいて、厚生労働大臣が指定した食品添加物です。指定添加物は、その安全性と有効性が確認されており、食品の色、香り、味、保存性などを向上させるために使用されます。
既存添加物
化学合成品以外の添加物のうち、我が国において広く使用されており、長い食経験があるものは、例外的に指定を受けることなく使用・販売等が認められており、既存添加物名簿に収載されています。
天然香料
植物、動物、鉱物などの天然原料から抽出または精製した香料です。天然香料は、食品に香りをつけるために使用されます。
一般飲食物添加物
一般に食品として飲食に供される物であって添加物として使用されるものと定義されています。一般飲食添加物は、食品の風味や色合い、保存性を向上させるなど、食品の製造や加工に欠かせないものとなってます。
食品添加物の使用例
保存料:食品を腐敗・変質から防ぐために使用されます(魚介類、肉類、加工食品など)
着色料:食品に色を付けるために使用されます(菓子類、飲料、乳製品など)
香 料:食品に香りを付けるために使用されます(清涼飲料水、菓子類、レトルト・インスタント食品など)
酸味料:食品に酸味を付けるために使用されます(清涼飲料水、菓子類、酢、加工食品など)
甘味料:食品に甘味を付けるために使用されます(清涼飲料水、菓子類、レトルト・インスタント食品など)
膨張剤:食品に膨らみや食感を付けるために使用されます(菓子類、パン類、蒸し菓子など)
安定剤:食品の成分を分散・安定のために使用されます(飲料、菓子類、レトルト・インスタント食品など)
調味料:食品の味わいを向上させるために使用されます(醤油、味噌、レトルト・インスタント食品など)
発がん性やアレルギー、その他の健康被害の可能性があるものがいくつかあります。
以下に、特に危険性が高いとされる食品添加物を取り挙げます。
危険性の高い食品添加物
〇 亜硝酸ナトリウム
ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉に使用される発色剤です。腸内細菌によってニトロソアミンという発がん物質に変わる可能性があり、うつ症状、頭痛、記憶障害などの危険性も指摘されています。
〇 アスパルテーム
清涼飲料や菓子などに使用される人工甘味料です。発がん性、アレルギー性、内臓異常、視力低下、生殖機能低下、うつ症状、脳腫瘍やリンパ腫、白血病などの危険性が指摘されています。
〇 合成着色料
菓子類や飲料、惣菜などに使用される着色料です。発ガン性、不妊症などの危険性が指摘されています。タール系色素は、アレルギーを引き起こす可能性があるほか、発がん性があるとの研究結果もあります。アゾ系色素もまたアレルギーを引き起こす可能性があります。
〇 サッカリン
清涼飲料水や菓子類、調味料などに使用される砂糖の600倍の甘さがあり、カロリーはゼロであるため、ダイエット食品や糖尿病患者向けの食品によく使用されます。また、腐敗防止の効果もあるため、漬物やソースなどの保存食品にも使用されています。膀胱がんのリスクを高める可能性があると示唆されましたが、サッカリン単体では発がん性が確認できなかったため、使用禁止が撤回されていますが、安全性については、依然として議論が続いています。妊娠中や授乳中の女性、糖尿病患者、腎臓病患者などは、摂取を控えた方がよいとされています。
〇 安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム
どちらも保存料として使用される食品添加物で、果実加工品、菓子、清涼飲料水、調味料などの食品に広く使用されます。一部の食品添加物には、アレルギーを引き起こす可能性があるほか、内臓への負担を増やす可能性があるとされています。
食品添加物を気にしてたら食べるものないんじゃない?と思われがち…
無添加・オーガニックを重要視した食品は数多く存在しますので下の記事で紹介していきます。
注目したいワーストランキングも取り挙げます。
食品添加物を摂取する際は、以下の点に注意しましょう。
・添加物が含まれている食品を過剰に摂取しない
・添加物の種類や含有量を確認する
・添加物が含まれていない食品を選ぶ
なお、これらの添加物は、海外では禁止されているものも少なくありません。例えば、欧米では、タール系色素のほとんどが禁止されています。
日本では明らかな危険性がない限り使用禁止にはなりませんが、一方ヨーロッパ諸国は明らかな安全性が認められない限り使用できないことになってます。この違いはとても大きいのです。
食品添加物は、製造する側には欠かせないものとなってますが、その危険性についても知っておくことが大切だと思いこの記事に纏めました。